20211027-29_ふゆくるをやりました

出来事

 ここ数日はふゆくるをクリアすることに注力していたので日記を休みがちでした。

 

『ふゆから、くるる。』感想

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 面白かったと思う。SFじゃないとできないし、エロゲじゃないとできない話、という意味では過去一かも。渡辺僚一的人類観の1つの到達点という感じがする。とにかく、四季シリーズがちゃんと完結できてめでたい! 以下、ネタバレにならない程度の感想。

 

 百合かつ群像劇であるという構造上、下ネタギャグは少なめ、ルートも一本道となっている。賑やかな共通シナリオが好きだったので、そのあたりは個人的に物足りなかったなと思う。とはいえSF的な仕掛けは今回もインパクトがあったし、水名と月角島、会長と菊間などは普通に百合目線でも楽しめたので良かった。下ネタが控えめに感じるのはまあ…、過去作が異常すぎて良くない意味で慣らされてしまったのかもな。

 

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『あきくる』だとこういう最悪スクショが何百枚とある

 

 あと細かい感想を言うと、主人公・空丘夕陽の狂気の混じっていく演技がすごく良かった。BGMはクライマックスで流れるHidden intentionがチルくて好き。

 

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ビジュアルだけだと熾火さんが一番好き

 

 ということで、全体として満足です。以下は核心に触れるので文字薄めで。

 

 不死の女たちの世界に「死」と「男」が持ち込まれる。生殖という概念を生命に後付けすることで、人類が連綿と行なってきた生殖行為がいかにとんでもないことなのかを問い直す面白いアプローチだった。最初にも書いたが、これはSFでエロゲじゃないと描けない。世界設定にもう少し理屈っぽい説明が欲しかった感はあるが、春・夏・秋を履修していたから飲み込みやすくはあった。色々な面で集大成だと言える。

 人類はひろがるために、種の繁栄のために、未来のために行動するが、個にとって大切なのは今過ぎていく何気ない一瞬である。そういう幸せを感じるために感情がある。だから過去に向けて、未来に向けて、今の私たちに向けて、あなたが幸せでありますようにと祈る。「幸せを願ってあげるし、願われてあげる」。「祈りの結果ではなく、祈ることが好きだから祈る」。そのようにして生きてきたし、生きていく…という、シリーズの締めくくりとしてふさわしい結末だったと思う。

 

 

そのほか

 オイオイオイ

 

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