20230625_ね・こ・み

体調不良

・ここ数日喉の痛みを中心に風邪の症状があり、ずっと家で寝込んでいた。微熱もあったのでこれはもしやと思い抗原検査やPCRも受けたが陰性だったのでそこはまあ良かった。チケット当選してたカネコアヤノのライブに行けなかったのはかなり残念だったが…。

・久しぶりにちゃんとした風邪をひいて医者を探すことになったが、世間的にはコロナは落ち着いた雰囲気を見せているものの、発熱外来を受け付けていない医院はまだかなり多いということを知った。(Googleマップの評価なんてどこもそうかもしれないが)聖蹟近辺の内科はどこも異様に評判が悪く、しかしよくレビューを見ると「発熱患者を受け付けていない旨をHPに明記している医院」VS「それを知らず飛び込みで行った結果追い返された患者」といった様相で負の連鎖だと思った。結局隣町の内科で診てもらえることになりことなきを得たが、5類になったことで検査代だけでまあまあ嵩むようになっていた。最近は普段マスクすることもなくなっていたが、まだこの病気との付き合いは続くんだなと当然のことに実感が湧く。(まだ罹ってもないけど)

・熱がある間はいくら暇でも能動的に何かを摂取する気分になれず、そういう時にVの映画同時視聴アーカイブはちょうどいい娯楽として気持ちを紛らわせてくれて助かった。あと単純作業がしたくて、久しぶりにシャニマスグレフェス育成をやってみた。手札が揃ってないなりに半日かけてSTEPでViノクチルを育ててみたが、ギリギリグレ5に行けないくらいの結果となった。そうですか…。多少気分がマシになってからは水星の魔女を最新まで追ったり、太ったおばさんの作品群を読んだりして過ごし、今に至る。1人でずっと寝込んでいると自分と世界をつなぐものの少なさが身に沁みて、じわじわと辛いから、フィクションの有り難みを感じる。明日から気を取り直していきたい。

出会って4光年で合体

・太ったおばさんという作家はPixivで読める範囲では認知していて、深い知識と難儀な性癖を抱えた人くらいの認識だったのだが、今作が大作SFとして話題を呼んでいるのを見てえぇ!?と思い購入した。

・この作品は本当にすごい。ポルノという形でしか到達できないSFの境地というものがあることを体現している。ある程度壮大なSFは必然的に種の保存というテーマに行き着くことになるが、それは性愛含む愛と密接不可分の関係にある。だからこそポルノじゃなきゃ描けない領域はあるわけで、今作はなんとしてもそれをやるんだという気迫に満ちている。仏師のような執念。渡辺遼一作品のエロゲに近いものを感じた。性欲は極めて個人的なものであると同時に種全体の本能でもあるから、世界を動かすパワーとしてこれ以上はない。

勝てないですかこういうのにポルノは。俺は悔しいよ。そこにあるのが仏教の経典だろうがシコりたい奴はシコっちゃうのが人間のいいところかもしんないけどさ、人間ってそんな風に人間なのかもしれないけど、はみ出たものを何かが受け止めるなら、その領分をやっぱり、頑張る姿が見たいぜ。だから頼む。土の中で光を浴びるのを待っているポルノを、そのまま掘り出してそこに置く。きっとそれもまたポルノの中のなければならない形なんだ。

わしの命はわしだけのポルノだ。

・太ったおばさんの他の漫画も一通り読んだけど良かった。特に『おさとうあまあま Hの法則!』は漫画技法としてもめちゃくちゃカッコいいことをやっていて喰らったので読んでみてほしい。

映画

岸辺露伴 ルーブルへ行く

・体調を崩す前に観に行った。世間的な評価も同行者の評判も良かったが、個人的には正直あんまりだった。流行りの作品が刺さらない経験が久しぶりで少しショックを覚える。自分はドラマ版の価値のかなりの部分を露伴と泉京香の絡みに見出している節があったから、回想シーンが多かった今作はその点で物足りなかったのだなあと後から思った。自分がカプ厨であるという事実を受け止めなくてはならない。あとは単純にプロットや映像にジョジョっぽいハッタリがないことも不満だったが、原作とほぼ展開は同じらしいのでこれは仕方ない。

きさらぎ駅

・名取の同時視聴で見た。きさらぎ駅を今さら映画化するという点でこれ以上ない出来だと思う。視聴者が「ナメてかかってる」ことを前提に、ちゃんと馬鹿やって、意外な仕掛けもあって、「思ったより面白いじゃん」が最高打点であることに向き合うぞという気概を感じた。序盤の霊障大暴れシーンでは声あげて笑わせてもらった。あと中盤、明らかに「ロケ日に雨が降ってしまったが撮るしかない」状況を一応演出として組み込もうとした痕跡みたいなのがあって最高。

バーフバリ

・委員長のメン限同時視聴で見た。2作とも完全版。インド映画らしさを存分に浴びて楽しめはしたが、当分こういうのはお腹いっぱいだというのが正直な気持ち。

ゼルダ

・そういえばしばらく前にクリアした。1周目はまだメインストーリーが残っているのにうっかりラスボス戦に突入してしまい(そんなことある?と思うが、ありうるのがオープンワールドの罠だ)、身が入らないままエンディングを見る羽目になったため、再度やり残しを回収してトゥルーエンドを見るところまで進めた。それでもまだクリア率は半分程度だという。

・ストーリーがとにかく良かった。ブレワイもそうだったが、既に一度バッドエンドを迎えた世界を歩き、その断片を足で集める切なさが体験に奥行きを生んでいて好きだ。探索の方は…もちろん楽しいのだが、やってる最中「楽しい〜〜!!」と感じているかというと正直そんなことはなく、1つ行動すると3つ気になるオブジェクトが現れるといったように、とにかくずっと関心がゲーム内に惹きつけられ続けるため、ほとんどやらされているという感覚に近い。本当はもう少しやり込み要素に取り組んでも良かったのだが、これ以上自分の人生を明け渡したくない!という気持ちも存在したため、触るのを一旦やめた。