20211117_園田のイデア

シャニマスの話

 今度の智代子さんのイラストがなかなかすごい。お団子頭、食いしん坊、元気な表情、パッチリおめめ、などTHE・智代子さんな記号がほとんど排除されているのに、少し考え込めば「ああ、智代子さんか」と判別できる塩梅に描かれている。

 

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 仮の話でしかないが、もし当該画像がモノクロだったとしても、それでも「ちょこ先輩に似てるな」くらいは感じ取れるような気がする。こうして見ると、丸い頭の形や耳にかかる髪の感じ、伏し目でもわかる目の大きさなど、普段意識しないその人らしさが浮かび上がってくるように思える。

 シャニマスにおいては【≠】など枚挙にいとまがないが、こういうことをされると「自分は何をもってキャラクターをその人だと認識しているんだろう?」と不思議な気持ちになる。我々はこのゲームに、キャラクターを記号に回収されない「雰囲気」としか言いようのないもので捉える訓練をされているんじゃないか。そしてその「雰囲気」とはつまるところ何なんだろう? こういう話を研究してる人とかいないのかな。

 このままいくと、いつかキャラクターが全然違う髪色のウィッグを装着したイラストが出たりして。(灯織さんが『来る』の小松菜奈みたいになったり…)そこまで行くともうビジネスとしてやる気があるのか?というレベルになってくるが。

 

月ノ美兎は箱の中

 配信で見ました。委員長のパフォーマンスは良い意味で完全でないというか、歌声や動きに独特の揺らぎがあるのが好ましいなと思う。(拙いと言う意味ではない。歌はどんどん上達している) 3Dモデルがブレのないパフォーマンスをしても虚構らしさが増すというのが正直な感想なので、このくらい生っぽさがある方が個人的には好きだ。

 

映画『溺れるナイフ

 コウが同時視聴企画をやっていたので見た。雰囲気映画だな…という感想だが、同時視聴だとそういうのも込みで楽しめるからいいね。

 といっても、中学時代の全能感が鮮烈な暴力で打ち砕かれ、それでも何かを諦めきれなかったり、あるいは折り合いをつけたりする…というテーマ自体は結構良かった。