20210911-12_他者の他者性

出来事

 昨日は久しぶりに友人が家に遊びに来ていた。目的はリモート飲み会で、その友人だけ宅飲みを兼ねて私の部屋から一緒に参加するという形式。他の人たちが画面を介して話してる最中に小声で「これ食べる?」「あ、もらう」などローカルでやり取りをしている時、「これ"オフコラボの質感"だ…」と変なことを考えてしまった。逆だろ。色々。

 

シャニマスの話

THE IDOLM@STER SHINY COLORS L@YERED WING 06

 聴きました。新曲二曲ともいい感じにロボアニメっぽいダサさで良かった。冬優子さんに顕著だけど、自身の二面性を自在に行き来するように歌いこなす余裕が出てきているように感じる。あとleet表記全然読めないぜ!

 オーディオドラマがすごかった。冬優子さんに「ネコ?」と聞かれて「人間っす」と返すあさひさん…なるほどね…。(何が?)

 

平野啓一郎『本心』

 積んでいたのをようやく読み終えた。読みながら色々なことを考えたけど、今日のところはとりあえず、作品の主眼である「他者の本心」についての感想。

 登場人物は皆、とても複雑な心の裡を抱えている。正確に言えば、主人公視点では、どうやら複雑であることだけがわかる。都合よく三人称視点や回想シーンで他人の本心を覗き見るなんてことはできない。時折見える断片から解釈を行うしかない。読んでるあいだ、自分の両親や友人、別れた恋人たちが今どこで何を考えているのか、どういう知らない一面があるのか考えて、なぜか泣きそうになった。彼らについて私が知ることは、彼らが私に見せてもいいと思った彼らだけだ。そういう他者の他者性を受け止める限りにおいて、私たちは他者と向き合うことができる。

 オモコロチャンネルのアイマスプレゼン回で恐山が言った「みんな永田さんのことを断片的な要素の集積としてしか知らない、でもみんな永田さんのこと好きでしょ?」という言葉を思い出す。シャニマスのアイドルたちは実在しない。彼女たちは、私が彼女たちを他者と認め、わかろうとする心の運動の中に存在する。もしかしてシャニマス平野啓一郎の親和性って高いのか?

 

そのほか

idle-idler-idlest.hatenablog.com

 めちゃくちゃ良い。モブ視点二次創作は、ある種「"顕"のための"顕"」にあたるのかもしれない。

 

youtu.be

 崎山蒼志、MVがなあ…と思っていたが今回は本人プロデュースということもあり良かった。