20230225_墓すらも

過疎

・久しぶりに両親と和歌山に帰省してきた。(私の生まれは和歌山の南の方)


・改めて実感したけど和歌山南部の過疎はなかなか凄まじい。白浜周辺は観光地として比較的盛り上がっているが、他は本っっ当に何もなく、繁盛しているのはパチンコ屋だけで、墓参りに行くと空き墓地が目立つ。本当の田舎は、むしろ墓すら減っていくのか!というショックがあった。
・ちなみに上野動物園と同時期にアドベンチャーワールドのパンダも3頭返還されてたのに全然ニュースになってなかったね。3倍話題になってなきゃおかしいだろ。なめやがってよ!


・東京に戻ってきてから自治体の出している過疎対策方針みたいな資料を発見したのでざっと目を通してみたが、えげつねェな…としか言えない。とにかく若者が少なく、仕事もなく、全方面厳しくて、ここから持ち直すの無理ゲーすぎるだろという気持ちになってしまう。第1次産業の人口が昭和の終わりより90%減っているみたいなことが平気で書いてある世界。私は年に数回帰省で訪れる程度だったが、和歌山には多少の思い入れもあるし、こういうのを見ると素朴に「なんとか力になれないものか」みたいな情が湧いてくる。都会で合理性を追求して勝ち組みたいなツラするよりも、地元に戻って盛り上げに貢献しようと動ける人の方がよほど凄いことをやっていると心底思う。岩倉美津未さんへの限りないリスペクトですよ。地元最高。

・差し当たってはふるさと納税とかいう悪の制度を利用して貢献しておくかと思って検索すると、子供の頃から大好きだった銘菓がラインナップにあり、ちょっと泣きそうになった。頑張ってほしい!!!

女の園の星

・3巻が出ていたので読んだ。ギャグがとにかく面白くて声出して笑ってしまう。『それ町』とかもそうだが、こういう誰の人生にもあるどうでもいい事件みたいなものを広げて描く作品が好きだ。小森さんの無職の兄はなんだかんだで家族のムードメーカーそうだし、祖母との夏休み旅行を楽しみにするおばあちゃんっ子は期末テストで居眠りをする。あくまで普通の人しか出てこないのに良い面も悪い面も丁寧に拾い上げるとこんなにも面白い。人間の素晴らしさはこういう細部にあると思う。
・あと私は星先生と小林先生をBL的な目線で見てしまっているところがある。